旅ノート ハーベスター八雲
白雪姫と呼んでいる色白で美しく、かつ聡明で大喰いの友がいる。
彼女と一緒に食事をすると、大食漢と言われている私でさえ食が細く見えるから嬉しくなる。只、彼女はメタボでないのが、何とも合点がいかない。
その彼女から八雲のハーベスターに行くようにとの御下命。札幌と八雲が280キロ、車で3時間半の道のりがあるとの認識が無いようで、ちょっと行ってみてとの感覚で、北海道の広さを何れたっぷり体験してもらわなければ・・・
AM8:30に家を出発して3時間半、高速の八雲インターを降りて国道5号線を函館に向かって走ること10分。あまり目立つ看板で無いので危うく見過ごすところだったが標識にしたがって右折すると白樺並木の一本道が丘の上まで伸びている。新緑の白樺の美しさに目を奪われながら進むとやがてアーリーアメリカン調の建物が見えてきた。
緑の草原を背景に臙脂色のその建物は映画の中のワンシーンを思わせる。
ハーベスター八雲 白樺の並木道
もともとはケンタッキーフライドチキンのハーブ鳥の飼育場だったそうで、入り口にはレモンバーム、バジル、ミント、カモミール、ラベンダーなど幾種類かのハーブが植えてある。
メニューは、フライドチキンをはじめピザ、パスタなどファミレスのような種類がそろっている。
フライドチキンはここのオリジナルとの話だったので全部で4種類あったので全部頼んだ。それにグラタン、チーズのピザ、スープ、ハンバーグ、紅茶、ポテトサラダ。
70過ぎのオバチャン3人にしてはいささか量が多すぎたようだ。もったいないの精神で育っているので残すわけにもいかずしばし思案。
平日の雨模様にもかかわらず、地元の人と思われる家族連れや若いカップルが、次々と席を占めていく。
カフェテリア方式と言うのかトレーを持て並んで食べたいものをオーダーするスタイルで、これが歳をとるとなかなか思うようにことが運ばない。
何にしようか迷っているうちに後ろの客にせかされる感じで、スムースに流れに乗れない。それに品物をトレーにのせて席に運ぶ時、つまずかないよう、人にぶつからないよう恐る恐る席に運ばなければならない。
レストランに入ったらドッコイショと椅子に腰掛け、おもむろにメニュを眺めウエターにあれこれオーダー。
出来立て、熱々を早食いゆったりと頂くのが我輩流で、セルフスタイルはもうこの歳になると苦手。
フライドチキンは香辛料の効かせた個性的な味のものもあるが、私は我が家の近くで買うケンタッキーのほうが口に合う。
只、ピザとグラタンは値段からすると推奨できる。
又テイクアウト用の燻製チキンは燻がきつくなくあっさりとした味に仕上がっているので美味しく、食べ方もいろいろ楽しめる。
晴れた日なら噴火湾越しに駒ケ岳の雄姿を眺めることができ、野外のテラスで、若いカップルが語らうには絶好のロケーションでないかと思う。
それにここのサニタリー広くてお掃除が行き届いているのと、ペーパーが花柄のやわらか紙質のものを使用。なかなかここまでの気遣いをするレストランは三ツ星ならともかくお目にかかったことが無い。
満腹状態で支払い金額を聞いて、安いのに驚き何だか申し訳ない気になった。
この後、南かやべの真昆布を求め恵山観光へ。 つづきは後日。
7月19日 ハスカップ 三ツ野由希子