酵素浴治療

Posted by mail.ogu.check on 8月 22 2010 | 雑記

約2ヶ月病人でいたので、現役復帰前のリハビリと静養を兼ねて、士別のしずお農場が始めた酵素風呂に入りに出かけた。
同農場のオーナー今井さん御夫妻は私の大好きな方で、そもそも酵素風呂を始めたいきさつをお聞きしたところ、ご自身の病を、断食をしながら酵素風呂に入って治したとの話。

一週間の断食と酵素風呂入浴で体重の10パーセントは減少するそうで、私の体重を知らないはずなのに,体型から判断したのか7,8キロ痩せることができるとのこと。
保証するとのお誘いで、スマートになった自分を想像して、昔の着れなくなった服をとりあえず出して挑戦することにした。

お風呂は、今井さんご夫妻の山荘を改装して造ったそうで、壁には優子奥さんの帽子のコレクションがディスプレイされているなど、暮らしのセンスをかいまみることが出来、心が和む。

さて第一日目、朝9時、備え付けのパジャマに着替え、ビタミン剤のサプリメントと人参ジュースを飲んでいざ酵素風呂へ。
浴室の戸を開けた途端、ビックリ!ここに入るのかと一瞬ひるんだ。
しずお農場山荘酵素風呂
しずお農場山荘               酵素風呂

大きな木箱のような風呂桶が三箱。中が糠床のようになっている。
木桶の高さが1メートルほどあるので、脚の短い私は到底またげないので踏み台を使わなければならない。
パジャマを脱いで全裸で糠床の中に体をもぐりこませ,お腹と胸に糠をかける。後は係りの人が顔、それも鼻と口だけ出して頭も目も糠をかけてくれる。
身動き出来ない状態で15分から20分。

あまり汗のかかない私がじわりじわりと汗が出てくるのが分かる。
その間考えることは、食欲に負けなければこんなガマ蛙のような無様な姿をしなくても・・・
ひとしきり食べることへの卑しさを悔いる。

酵素風呂から上がってシャワーで全身の糠を洗い流す。
肌がつるつるになる。それと後で気がついたことは髪に艶がでること。
湯上り後、酵素液を飲んで外に出たら、かわにしの丘一面に広がる緑の大地を吹き抜ける風の爽やかさが心地よく、体が蘇えったような気がした。

夕方もう一度入浴。

咽が渇いたり、空腹を感じたら酵素液を飲んで絶食。
第一日目は断食のプレシャーもなく通過。二日目、三日目も酵素のせいか不思議と空腹を感じない。体重は三日間で3・3キロダウン。これだけ減ったら目標達成。
断食は4日目くらいから辛くなるらしく、今回私は三日で3.3キロ減になることが分かったので仕事を理由に切り上げることにした。
三日坊主ではけしてない。毎月三日づつ続けようと思う。三か月続けたら10キロ減。
計算上そうなるが、問題は帰ってから減った体重を維持できるかどうかで、意志が試されるところだ。

さて断食と酵素風呂の最大の効能は多量の汗をかくことで体内にたまった毒素や宿便が排出されることにある。
いわば体の中を大掃除することによって自己治癒力がたかまり病が治るという。

使われている酵素はドクダミ、はと麦、カンゾウ等の薬草やみかん、バナナ等の果物類それに椎茸、舞茸といった菌類等約250種類の原料を発酵させた液。
その液を糠に混ぜることによって糠床が70度にもなるそうで殆んどの細菌はそれで死滅するので衛生的との話。
又、夕方終わってから風呂桶の掃除をすると底の糠がデトックスで真っ黒になっているそうで、このため毎日糠床の入れ替えをしなければならないとのことで、かなりの重労働だ。

私が感心するのは、この作業をオーナー自らがなさることで、酵素治療にかける並々ならぬ意気込みが伝わってくる。
ご自分の病を断食と酵素浴で治した体験から、多くの人に伝えたいとのホスピタリティが感じられる。

三日間の断食明けには優子奥さんが蕎麦がきを作ってくださった。
美味しいことこの上ないのだけれど胃が小さくなってしまったのか、全部食べきれない。
この調子が続くことを願って山荘を出たら、青空が丘いっぱいに広がっていて空と、緑の空気を独り占めしたような気分になった。

おしゃれなポスト緑広がるかわにしの丘

山荘のおしゃれなポスト            緑広がるかわにしの丘


2010年8月22日

ハスカップ 三ツ野由希子