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ダーニングに魅せられて

Posted by haskap on 3月 30 2020 | 雑記

たまたま目にしたテレビでダーニングなるものを知った。
外国の繕い方の方法で何ともチャーミングなのだ。

昔、私の母もそうであったように子供の手袋、靴下、セーター等は親のお手製であったような気がする。穴が開くと繕ってくれた。今の時代、穴が開いたらポイ捨て。繕って再利用する人など殆どいないのではないかと思う。
私もポイ捨て派の方だけれど、どうしても穴が開いても捨てられずに持っているセーターがある。
DSC_0016.jpg お土産に頂いたバレンタインセーター

イギリスのバレンタイン社製の花柄のカシミヤセーターで今から40年前、日本橋の高島屋で38万円で売っていた品で、高くて手が出なかったので18万円のを清水の舞台から飛び降りる心境で求めた。DSC_0022 (1).jpg 清水の舞台から飛び降りて求めたセーター
さすがカシミヤだけあって軽くて、温かく、その着心地の良さになれると他のセーター等着れなくなる。

或る時、当時経営していた店のお客様が、イギリスへ出張とのことで、お土産に何が欲しいかを尋ねられたので、バレンタインのセーターと答えた。
勿論サラリーマンが旅のお土産に買える代物でないので、私的には冗談のつもりの発言。
ところがその方、高給取りなのか、ご実家が裕福なのか、こともなげにあの38万のセーターを「ハイお土産」とプレゼントしてくださるではありませんか。
ビックリも,ビックリ。
私に気がある風でもなく、何とも棚ぼたの心地でした。
それから40年、プレゼントしてくだっさた方はすでに鬼籍に入いられたそうですが、肘、わきの下、袖口、あちらこちら穴が開いたり、薄くなったりしてますが、捨てるに忍びなく大切に保管してました。
そこで器用な友人にお願いしてダーニングでセーターの再生を頼みました。
友人もダーニングについては、知らなかったので、書店でダーニングの本を探したところ、繕いに使う道具と手順等を書いた本が売っているではないですか。
手芸をする人の間では,それなりにフアンがいるようで、何冊かダーニング本が売っていた。
DSC_0027.jpg ダーニングの道具に使うマシュルーム
友人曰く、「こんなに穴があくまでよく着てたわね」と呆れられましたが、見事ダーニング効果でバレンタインも生まれ変わりました。
DSC_0027 (1).jpg P1050050.JPG P1050051.JPG ダーニングの愛らしい模様
器用な友人のおかげで穴あきセーターもお洒落な別物に生まれ変わり、感謝、感謝!!!
勿体ないが叫ばれている昨今、ダーニングはケチ精神を超えた楽しさと夢心を与えてくれる技のように思えますワ。

2020年3月30日
ハスカップとアイスワインの専門店
新千歳空港ターミナルビル2F ハスカップ
三ッ野由希子

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