辰年に寄せて
加藤雲泉の龍柄の汁次
私は1940年庚辰(かのえたつ)の生まれで今年で72歳になる。
2012年は壬辰(みずのえたつ)で同じ辰年でも干(え)は甲(きのえ)乙(きのと)に始まり壬、癸(みずのと)まで10種類有りそれぞれの干で持って生まれた運命も違うらしい。
私の庚は地下の鉱物のようなエネルギーを持ち合わせていて、特技の取得には粘り強いことになっている。
ところがこの私ときたら忍耐力、粘り強さなど皆無ですぐに投げ出すか、諦めてしまう。
又、辰歳の性格として総じて言われているのは、気位が高くスケールの大きい個性派の人物が多く、傲慢で人の意見を聞かず自分の意見を通すので争いやすく言葉に角がある。
芸術的、専門分野で優れた才能を持ち直観力、集中力、実行力が人並み以上あるにもかかわらず気まぐれで怠惰な面があるため折角の才能を発揮できない。
自分では気位などないし、傲慢とも思わないし、気まぐれではないが怠惰な面はその通りである。
棚からボタ餅を祈っている方で、自ら汗を流してボタ餅作りをする気などない。
さて今年の私の運勢。北海道神宮のおみくじは大吉。
細木数子の六星占術によると木星人の+で強い精神力を持った大器晩成型とのことだがもう晩成も晩成で、達成しないうちに余命が尽きるのでないかと思う。
只今年は長年の大殺界から抜け出し種子に入るので運気が好転してくるそうだ。
高島易断の方は六泊金星なので調整運とかで黒の三角印で物事を大局的に考えられず視野が狭くなりがちな年。資料や書類の整理をすると思いがけない発見があるそうだ。
易断のご神託を待つまでもなく、今年は写真と手紙の整理をしようと決めていたので何か懐かしい出会いがあるかもしれない。
更に星座はおとめ座、手相、姓名判断、印相、若い頃はこういった占いに耳を傾けたもので、今にして思うと未来があるから聴く耳を持っていた様な気がする。
もうこの歳になると、良くも悪くも自己責任に思えてきた。
人様に迷惑をかけずに日々愉快に過ごせたら言うことなし。
とは言っても空港の都合で店舗移転したら売上が激減。
「責任とってよ」と凄みたいところだが私の顔の作りが凄んでも滑稽な形相になるからタツノオトシゴが何をほざくかで、かたづけられるのがオチだそうだ。
龍の怒りを知れ!
辰の置物
張子の辰
2012年2月3日
ハスカップとアイスワインの店
新千歳空港2f ハスカップ
三ツ野由希子