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若石鈴足健康法

Posted by mail.ogu.check on 2月 25 2010 | 雑記

久しぶりに会った友人の顔が二周りくらい小さい。
整形をするような女(ひと)でないので、理由を聞くと足揉みとのこと。足を揉んで小顔になるとは、いささか論理的でないような気もしたが、百聞は一見に如かずの例えにしたがって御伴した。
ブラックシリカの入ったバケツの湯に15分ほど足をつける。左の足裏から揉みはじめた。痛いのなんの。
隣りで施術を受けている男の人も「イテテテ!」と泣き叫んでいる。大の男の面子も沽券も何のその。

若石鈴足健康法(じゃくせきりんそくけんこうほう)


足裏つぼ図表
脚低反射図表

大ざっぱな説明をすると、足の裏や甲、内側、外側には全身の臓器やリンパ腺、神経、気管といった体を構成しているあらゆる部位が点在しているとの鍼灸解剖学を柱とした治療法で5千年の歴史を有するそうだ。

それぞれの足の部位(ゾーン)を揉むことで、老廃物を体外に排出させることによって、血液の流を善くして(循環原理)自然治癒力を活性化させる健康法で、初日は我慢道場の人質だ。

先生曰く「貴方の足は太くありません。浮腫んでいるだけで、骨も太くないので揉んでいるうちにぐーんと細くなりますよ」との話。まさか!
象か関取との比較に於いてかと思うが、生まれてこの方一度たりとも足が細いと言われた事が無いので「ひょっとしたら」との期待を込めて通うことにした。

初日は、どこを揉まれても、飛び上がる痛さ。地獄のお仕置きを受けている気分で、もう少し柔らかく揉んでくださるよう懇願したら、連れて行ってくれた友が「あんたの体は全身老廃物の塊ヨ。我慢しなさい」と叱責される。
泣く泣く1時間半。耐え忍んで解放された途端、痛みは何処へ。
それと何時も眠りが浅くて朦朧とした中で朝を迎えていたのが熟睡。足揉み効果を実感。

通うこと3か月。驚く変化が起きた。
40歳を過ぎた頃から膝が痛くて正座が出来なくなっていた。このため茶会や宴席で座れず無様な姿をさらしていた。
それが、毎朝御仏壇にお参りする際、足を投げ出していたのが、恐る恐る座ったところ腿の部分が少し張る感じはしたが、ひっくり返らずに正座出来るではありませんか。
1分からスタートして今は20分ほど正座できます。それに腿の張りもないので自然にお座りが出来ます。

30年間座れなかった私には奇跡が起きたような気持ちになりました。

3人の先生が交代で足、手、背中,首、頭、顔を1時間強、揉んでくださる。
先生達の指は揉みたこで腫れ上がり痛々しい。汗をかきながら真剣に力と気を入れて揉んでくださる姿勢には有難くて頭が下がる。

施術を受けながらあちこち見回すと「内因の七情」と言う文言に目が入った。

喜笑が度をこせば心気を傷つける。
情恕が度をこせば肝気を傷つける。
憂愁が度をこせば肺気を傷つける。
思慮が度をこせば脾気を傷つける。
悲哀が度をこせば心肺を傷つける。
臆病が度をこせば腎気を傷つける。
驚愕すれば神が驚き気が乱れる。

なるほど。
いつも大喜びしたり、感激しているが、ほどほどでなければ体調を崩すようだ。

ところで、細いと言われた御足。
通院してはや8ケ月。一向に成果が感じられない。
本当に浮腫みなのか、はたまた練馬属大根科なのか見極めが付かぬまま
今日も通うのであります。

2010年2月25日
ハスカップ 三ツ野由希子























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