北海道観光マスター検定試験
日々、脳機能が低下してきていることを感じる。
以前、「笑ってボケよう」と言うタイトルの社会学者(著者の名前を忘れました)の書いた本を読んだ時、これは落語の世界だと大笑いしながら読んだ。
ところが、綾小路きみまろ風に言えばあれから40年。
笑うどころでない。本に書かれている通りのことを実践している。
忘れ物を取りに行って又忘れて帰ってくる。会議、集会、催し、待ち合わせ,たびたびポカや、二重約束をしたりでメモをしているのにそのメモを見るのを忘れる。
お偉い脳学者の話では頭は使うほど活性化してボケないとのこと。
防止の意味で「北海道観光マスター検定試験」を受験してみることにした。
今年の10月末、札幌商工会議所から北海道観光マスター検定試験の資料が送られてきた。中にこれまでの出題例が載っていた。「北海道の花は何か」といった問題をはじめ全問知っている内容で、70点が合格ラインとのこと。
これなら100点満点楽勝と思い受験した。
ところが、いざ問題用紙に向かうとそうはいかなかった。
正しいのを選びなさい、というのと適切でないのはどれか、と言った具合に質問を早とちりしないとも限らないような出題で、ゆっくり問題を読まなければエラーしそう。
それに鉄道オタックでなければ分からないと思うような時刻表の問題には,高くもない鼻を圧し折られた。
第一、日頃メガネをかけていないのであの細かい時刻表を見るのが如何にハスカップのおかげで目が良いとはいっても見づらくてかなわない。高齢者用にメガネを用意してくれるか、時刻表を拡大して欲しかった。
因みに問題は、次の時刻表から読み取れる内容のうち、間違っているものを選択肢から選び解答用紙にその記号を記入しなさい。
(下り函館本線その10)の時刻表が載っている。
(ア)SLニセコ号は、全席座席指定車である。
(イ)琴似駅から乗車し札幌駅で特急スーパーカムイ45号に乗り継ぐ場合、遅くとも琴似駅18:43発の区間快速いしかりライナーに乗車しなければならない。
(ウ)18:00以降にほしみ駅から乗車して札幌駅に最も早く到着するのは18:36着である。
(エ)札幌18:23発の3453M列車は厚別駅で特急スーパーカムイ43号に追い越される。
(ウ)と記したが正解かどうか分からない。
試験日が11月23日、合格発表が12月14日.
合格証書の交付は12月24日。
21日、商工会議所から、成績上位20番までの人を高向会頭が合格証書を授与するので、24日2時30分会議所特別会議室にお越しくださいとのこと。自分の中では不本意な成績だったのでちょと意外な気がした。
当日主席したのは12人で、私が最年長。合格者の職業は観光タクシーの運転手さんやホテルの従業員、観光学科の学生さん、それに世相を反映してか、職探しをしていると言う若者もいた。
その席で、感心したのは高向会頭ご自身も受験したとのこと。
「僕もかろうじて合格点を取れましたので、皆さんとは同期生です」とご挨拶。
赤鉛筆でいろいろ書き込みを入れているノートを拝見させていただいたが、多忙な中にあって率先垂範している姿に敬服した。
もうひとつ私にとってビッグサプライズ。
談笑の場で紅茶と一緒に当社のクッキー「ゴキゲンウイッチ」が登場するではありませんか。
思わず「エ!これうちのお菓子」驚いたのなんの。
千歳空港の当社の売店でしか販売されていないはずのお菓子が・・・・
上位合格者の中に、私の名前があったので空港に買いに行ってくださったとのこと。
これぞ北海道観光のめざすおもてなしの精神ホスピタリティの実践で、感激、感動、感謝です。
低迷する北海道経済の中で観光消費は約一兆3千億と推計されています。
第一次産業の農業が一兆1千億と比べても、観光資源の波及効果は大きく、海外を含めより多くの人に北海道に足を運んでもらうかが課題です。
ところが、これまでの北海道観光は自然の景観、新鮮な食べ物に恵まれた地の利の優位性に胡坐をかき、旅人をもてなす心遣いの面で、京都と比べると雲泥の差があります。それは、一重に「もてなす」と言う精神面での環境づくりがなされていなかった事にあると思います。
空港や駅の案内嬢。若くて綺麗な子も結構ですが、観光マスター検定試験に合格するくらいの基礎知識を持ったスタッフを配置して欲しいものです。愛想笑いよりも聞かれたことに答えてくれたほうが、旅人としては好感度がよいのではないかと、私は思います。
友人曰く。どこに、案内係がデブ、ブス、バアサンだったら誰も近寄らないよ ですって。
合格証書
一緒に合格した高向巌北海道商工会議所会頭と
明日は大晦日どうぞ良いお年をお迎えください。
12月30日
ハスカップ 三ツ野由希子