世良田と鳥籐
東京の友人から鳥籐の鴨鍋と水炊きのセットがドーンと送ってきた。
心尽くしの鍋セット
月一上京の折、必ず伺うのが麻布十番にある焼き鳥の店「世良田」
コロナ騒動で2月から上京できないでいるため、友人が、慰めのプレゼントをしてくださった。
世良田は焼き鳥の店とは言え、一見さんお断り、さらに紹介もダメ。面通しをしたうえで人品骨柄問題なしとの許可を得なければ入店させてもらえないという敷居の高い店。
私もお偉いさんに連れていってもらったのと食欲の旺盛さが功を奏したのか、次の時からはOK。
なぜこれまでガードかかたいのかは、お客の顔ぶれが、新聞やテレビでよく見かける人のオンパレードで、マスコミの下世話なネタにされないようにとの、ご主人の心意気のせいで、有名人も安心してくつろげるわけだ。
私がこの店を気に入っている最大の理由は、焼き鳥の美味しさもさることながら、ご主人と女将さんの客に対する接し方が、媚びず、甘えず,威張らず、それでいて礼を尽くしているのが心地良い。
勿論焼き鳥の美味しさは、これまで食した有名店の比ではない。
一つ一つの焼き鳥に工夫と独創性がある。
レバー一つにしても鶏のレバーにホワグラをはさんだり、手羽中の間に野菜を詰めるなど、ひと手間も二手間もかけている。
どこの鶏を使っているのか伺たところ四国の阿波尾鶏とのこと。
築地の鳥籐で仕入れているとのこと。
早速、築地の鳥籐に買い出し。
鶏の生産地も名古屋コーチンをはじめ東京シャモ、比内鶏、大山鶏、薩摩地鶏など全国の名物鶏がそろっている。
それに鰐の肉やダチョウ、馬肉など珍しい肉もある。鰐やダチョウはまだ手が出ないが、つくねのパックや岩手の鴨肉などは重宝している。
鳥籐の店長の話では、世良田のご主人の仕入れは厳しいので、最高の品を用意するそうです。
一羽丸ごと求めるそうで、下ごしらえも入念にしているからこそ、よその店では味わえない美味しさを提供することが出来ているらしく、見えない部分の作業に敬意を払いたくなりました。
世良田は焼き鳥の美味しさの他にビールがビックリするほど、のど越し最高の味で,どういう注ぎ方をしているのか不思議。
それに徳島の金時芋。じっくり炭火で焼いた金時にバターを塗って食べると、ジャガバター党の北海道人も脱帽。
こうして世良田の味を思い出して書いていると、何時、コロナから解放され、自由に上京できるようになるのか待ちくたびれてしまいそうだ。
世良田のご主人と娘さん
ホワグラ入りのレバー
ささ身
野菜入り手羽中
そぼろご飯
大好きなひな皮
さて私と言えば、経営している新千歳空港の「ハスカップ」も4月21日から休業しており再開は一応6月15日の予定ですが、人が旅行気分になれるのかどうか不安です。
願わくば巣ごもりから解放され、新緑の北海道の大地で英気を養っていただきたいものです。
2020年6月10日
新千歳空港 ハスカップとアイスワインの専門店 ハスカップ
三ッ野由希子